主宰者プロフィール

真北 斐図(まきた あやと)

  • 1951年5月6日、愛媛県生まれ。
  • 1979年、中川二三生老師より簡化太極拳と気功を学び始める。
  • 1980年、山口博永老師より陳式太極拳新架式を学び始める。
  • 1984年、クンダリーニヨガのグル、ヨギラジ・ヴェタティリ・マハリシより、ヨガのイニシエーションを授かる。
  • 1985年、SKYヨガマスターとして瞑想法の普及活動を開始。
  • 1988年5月、『現代のヨガ』を出版。6月、上海の兪棟梁老師より陳式太極拳83新架式を伝授される。(1996年まで同老師より太極拳を学ぶ)
  • 1992年4月、『行動のヨガ』を出版。
  • 1993年5月、雑誌『気の森』にて「気流れる太極拳」の連載を開始。(1999年1月まで連載)
  • 1998年4月浜田山道場開設。
  • 2003年8月5日六本木ヒルズ「朝の太極拳」に講師として出演、評判を呼ぶ。
  • 2004年7月30六本木ヒルズ「朝の太極拳2004」に講師として出演。
  • 2005年5月26日「ひとりでできる太極拳健康法」を出版。
  • 2005年8月1日六本木ヒルズ「朝の太極拳2005」に講師として出演。
  • 2006年8月3日六本木ヒルズ「朝の太極拳2006」に講師として出演。8月30日「ひとりでできる活静体操健康法」を出版。
  • 2007年8月六本木ヒルズ「朝の太極拳2007」に講師として出演。
  • 2008年6月1日「健康第一 朝の太極拳」を出版8月1日六本木ヒルズ「朝の太極拳2008」に講師として出演。
  • 2009年8月六本木ヒルズ「朝の太極拳2009」に講師として出演。
  • 2010年4月趙保鎮の李月貴老師より武当趙保75(和)式太極拳を伝授される。
  • 2010年8月六本木ヒルズ「朝の太極拳2010」に講師として出演。
  • 2011年8月「誰にも聞けない太極拳の『なぜ?』」を出版。
  • 2015年10月「HOW TO 太極拳のすべて」を出版。

私の太極拳との出会い

 今から30数年ほど前のことです。当時、私は国立市に住んでいましたが、一橋大学のキャンパスで初めて太極拳の表演を見ました。

 表演された太極拳は簡化24式太極拳。表演者は私の最初の太極拳の師となる、Nさん(現在では有名な老師です)でした。

 Nさんは身長163センチの私よりもさらに一回り小柄な体格でしたが、中腰の姿勢でゆっくりゆっくりと動き始めると、体がとても大きく見えました。

 そのNさんの太極拳の表演に、私はくぎ付けになりました。それは、これまで見たことのない動きで、まるで、ブルドーザーのようだと感じました。

 Nさんは、ゆっくりゆっくり、地面を這うようにして動いていきました。右手が動くとき、同時に左手も動き、まるで両腕がひとつながりのようでした。両腕は、両足の動きとも連動しており、その二つがつながっているようでした。その人間離れした独特の動きは、強烈に私の心の中に焼き付けられました。

 その日から私はNさんの弟子になりました。今思えば、とても幸運な時間を体験していたのです。太極拳の基礎を、一人の先生から、ごく頻繁に教わることができたからです。

 Nさんは、そのころ、運送屋のアルバイトをしていました。早速、私も同じアルバイトを始めました。仕事中できるだけNさんにくっついて、Nさんのすることを一から十まで真似ました。引越し作業のときの階段の上り下りや、荷物の持ち方が、即、太極拳の練習でした。

 太極拳は、わかればわかるほど、魅力が増してくるものです。太極拳練習は単なる肉体訓練ではありません。型のとおり動くことによって体の中には不思議な活力があふれてきます。練習すればするほど、疲れるどころか、「気」が体の中をめぐるのが感じられ、かえって元気になってくるのです。

 さあ、あなたも、私、真北と一緒に太極拳を学んでいきませんか?