こんな指導をします。
まず「シェイク」という実戦法があります。やり方は簡単でーーー
このエクササイズを毎回の練習の最初に行いましょう。
ワンポイントアドヴァイス
30秒ほど身体を揺すって動作を止めます。すると、さあ何を感じるでしょうか?手のひらに注意を向けてみましょう。ジンジンするような感覚があるでしょう。それは手のひらに「気」が集まった感覚です。そのまま数分、立ち続けます。この実践を繰り返すことによって、「気」を感じる力が発達します。
太極拳を練習するときの注意は、両膝を無理して低くしないということです。太極拳の大会を目指して、人一倍練習を行う人や、10年以上練習を続けている人に、ひざを痛めている人が少なからずいるようです。それは、まずほとんどの人が、無理をしているのです。
太極拳の動作は、起勢で両膝を曲げてから、ほぼその高さを維持して練習していきます。そのすべてが両膝を曲げた中腰姿勢ですが、その練習を始める前に、必ず「站椿功」で数分間練習する必要があります。
そう、両手にボールを抱えるようにして中腰姿勢になり、その状態を維持する練習ですが、ただし、これも、ひざを曲げる形を無理してはいけません。
站椿功の練習に入る前に、イラスト1のような「予備姿勢」で数十秒立って、両脚にしっかり体重を沈めてから、イラスト2のような姿勢になるべきです。