稽古・指導法について

こんな指導をします。


指導法の例1「シェイク」

 まず「シェイク」という実戦法があります。やり方は簡単でーーー

  1. 足を肩幅に開いて両膝を僅かに緩めてリズミカルに両膝を屈伸させます。
  2. だいたい30秒ほど両膝を屈伸させて身体を揺すります。
  3. 30秒ほど振ったら、10秒ほど身体を揺するのを止めてただ立っています。
  4. これを1ラウンドとして2から3ラウンド繰り返します。 

 このエクササイズを毎回の練習の最初に行いましょう。

 

ワンポイントアドヴァイス

 

 30秒ほど身体を揺すって動作を止めます。すると、さあ何を感じるでしょうか?手のひらに注意を向けてみましょう。ジンジンするような感覚があるでしょう。それは手のひらに「気」が集まった感覚です。そのまま数分、立ち続けます。この実践を繰り返すことによって、「気」を感じる力が発達します。

シェイクのイラスト


指導法の例2「站椿功」

 太極拳を練習するときの注意は、両膝を無理して低くしないということです。太極拳の大会を目指して、人一倍練習を行う人や、10年以上練習を続けている人に、ひざを痛めている人が少なからずいるようです。それは、まずほとんどの人が、無理をしているのです。

 太極拳の動作は、起勢で両膝を曲げてから、ほぼその高さを維持して練習していきます。そのすべてが両膝を曲げた中腰姿勢ですが、その練習を始める前に、必ず「站椿功」で数分間練習する必要があります。

  そう、両手にボールを抱えるようにして中腰姿勢になり、その状態を維持する練習ですが、ただし、これも、ひざを曲げる形を無理してはいけません。

 站椿功の練習に入る前に、イラスト1のような「予備姿勢」で数十秒立って、両脚にしっかり体重を沈めてから、イラスト2のような姿勢になるべきです。

シェイクのイラスト

4コママンガ「起承転結の起・承」


4コママンガ「起承転結の起・承」